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日々のエコアクション

第8回『使い捨ておしぼり考』

「実はプラ」の使い捨ておしぼり

ほとんどの飲食店で毎回のように提供される使い捨ておしぼり。袋の部分はもちろんプラスチックですが、中身の方も、ポリプロピレンやポリエステルなど、プラ配合で強度を持たせているものが多く、それらは文字通り「中も外もプラ」!(※コットンや化学繊維であるレーヨンなど、プラスチック不使用のものも一部出回っています)

欧米にはおしぼり文化はあまり広がっておらず、日本の「おもてなし文化」を象徴する存在という指摘もあります。使い捨ておしぼりの成分には防腐剤や殺菌剤なども含まれています。年間数十億枚にも及ぶという廃棄量を思えば、シンプルに「よき伝統」とばかりは言っていられないですね。

一番の問題は?!

使い捨ておしぼりの一番の問題は、みんなが「何となく使っている」ということではないでしょうか? とりわけ必要性を感じていない場面でも、「出されたから、何となく使ってしまう」というパターン、意外に多くないですか?

そもそも手で触れない食べ物も多いし、水道で手を洗える場所もたくさんあります。「本当に必要!」な場合以外は使わないようにすれば、それだけで無駄な使用量を大幅に減らせるはずです。

昨今はコロナやインフルエンザの影響もあって、衛生が気になる人も多いでしょう。そんな中、「使い捨ておしぼりがあるとありがたい」と思う人も多いかもしれませんが、逆にアルコールスプレーを店頭に置いている店が増えた中、むしろ使い捨ておしぼりの必要性は薄れているとも言えるかもしれません。

合言葉は「もったいないので…」

飲食店でせっかく出された使い捨ておしぼりを、「断る」ことに抵抗がある人も多いでしょう。僕自身はいつもストレートに「もったいないので…」とか、「使わないので…」と言い添えてサッとお返ししています。細かく事情を説明する必要はありません。最初は少しぎごちないかもしれませんが、すぐに慣れますよ。 とは言え、わが家も、子連れの時や、ピザやサンドイッチを食べる時などはありがたく受け取って使わせてもらっています。「必要ない時は使わない」――それだけで十分です。

飲食店側も、全員に提供せずに、「ほしい人にだけ」提供するようにしていただけたらありがたいなと思います。せめて「一言かけてから渡す」ようにしていただけると、こちらも断りやすくて助かります。

「何となく」が降り積もってのサイクルを、みんなで変えていきましょう!

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